10月23日に以下のページにて公開しました今回の衆院選に関する公開質問について、その進捗と、高鳥修一候補からの回答を公開いたします。
公開質問の進捗
今回の公開質問は公示後に思いついたこともあり、新潟6区を走り回る各候補にとって手を煩わせるものであると承知の上で以下のように質問を投げました。
10月23日(土)
高鳥修一候補、梅谷守候補については質問内容を印刷した上で、朝9時過ぎ、私の出勤前にそれぞれの選挙事務所に赴き直接事務所のスタッフの方にお渡ししました。
神鳥古賛候補については連絡先がわからず、Facebookのメッセンジャーで挨拶をした上でアメーバブログのメッセージにて質問を送付しました。
10月25日(月)
締め切り日とさせていただいた10月25日の9時27分、高鳥事務所のスタッフの方から回答が届きました。
10月26日(火)
0時37分に梅谷守事務所のスタッフの方からメールにて「大変申し訳ございませんが、
もう少しお時間を頂きたく存じます」といった旨の回答を頂戴しました。
公示後に質問を投げていることもあり、回答をいただけるだけでありがたいことですので了承させていただきました。
10月29日(金)
それ以降特に進捗はありません。
梅谷守事務所からその後特にメールはなく、神鳥さんのアメブロのメッセージの返信もありません。投票日も明後日ということで、せっかくいただいた回答なので、高鳥候補の回答のみとなりますがここに公開させていただきます。また今後梅谷候補、神鳥候補から回答があれば改めて掲載させていただきます。
高鳥修一候補からの回答
質問1
1.「政府の財政赤字は基本的に悪いものである。政府は財政黒字(財政均衡)を目指さなければならない」と考えますか?
そう考える場合、理由も教えてください。
(高鳥候補からの回答)
財政の黒字赤字は問題とすべき指標ではない。問題とすべきは国民経済がデフレであるかインフレであるかである。プライマリーバランスの黒字化というのは、孫悟空の頭を締め付ける輪のようなもので、これにとらわれていては需要拡大も成長も出来ない。デフレとインフレは同時に起こりえず、デフレは経済的なウツ状態なのでこれを脱却するまで積極的に財政出動すべき。
多くの国民が、緊縮財政派のすり込みをうのみにして「デフレかつコロナ禍」で選挙の関心に「財政再建」と答えているのは誠に残念と言わざるを得ない。
2.政府の財政支出に「財源(税・国債)」は必要だと思いますか?
(高鳥候補からの回答)
国債発行による財政出動は国民に対して通貨を供給することであり、逆に増税は国民サイドから通貨を回収する手段である。
インフレが過熱した時には増税は有りうるが、デフレ状態のときにすべきではない。財政出動は経済情勢に応じて行うべきであり、その場合、税に頼ることに意味があるとは思わない。
3.日本銀行は2021年3月現在ETF(上場投資信託)を累計で36兆円(時価50兆円)購入し、直近でも10月1日に701億円購入しました。
この日銀によるETF購入の「財源」は何だと考えますか?
(高鳥候補からの回答)
この質問は、答えにくい質問である。
日銀は紙幣を刷れるのでつまるところの「原資」はと言うとそこからということになるのではないか?日銀は信託銀行に株式市場からETFを買わせ、信託銀行は購入したETFを日銀に引き渡す。すると代金は日銀にある自行の日銀当座預金として入る。日銀バランスシートの片側にETFが増え、反対側にその額の日銀当座預金が増える。これは誰の腹を痛めたものでもないとも言える。
解説について
高鳥修一候補からいただいた回答を紹介しました(事務所の方によると、質問を渡したあと少し考えてサーッと書いていったとのこと)。
元々少々いじわるな質問でもあり、特に3番めの質問はなぜこの質問なのだ、ということもあるでしょう。経済についてもいくつかの「思想」があり、各候補がどういった経済思想、経済観念を持っているかを尋ねようとしているため多少誘導尋問的であるかもしれません。
さて、今回は一旦回答を紹介するにとどめ、解説と感想については別途(できれば本日中に)公開いたします。まずは選挙期間中にもかかわらず丁寧にご回答をいただいた高鳥修一候補と事務所のみなさまに厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
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